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JBL JRX115 改造

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[JBL JRX115 改造 Part1]

作成:2008年05月25日
更新:2008年12月16日

JBLのPA用スピーカー JRX115 をホームユース用に改造、更にスーパーツイーター(Fostex FT96H)を追加し、ラストチューニングを終えました。十分な低音と伸びやかな高音、明瞭で元気かつ繊細な音は、コストパフォーマンス抜群です。3月以来のこのスピーカーとの悪戦苦闘を記録しました。

2008.05.25 改造1・改造2
2008.05.25 改造3
2008.06.06 JRX115 購入の経緯
2008.06.26 私の総合評価

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改造1:フロントバッフルのふたつの三角穴閉鎖
 
改造2:ツイータ開口部へのじゃま板取り付け

作成:2008年05月25日
修正:2014年12月29日

 
JRX115写真1
 
   JRX115 のオリジナル状態は、38cmウーハーとは思えない軽い低音しかでません。ネット上の情報を参考に、まずはフロントのバッフル板の左右に空いている三角穴を閉じることにしました。フロントの金網と側板のハンドルをはずして、穴の型取りをします。この型から14mm厚のファルカタ工作材を切り出します。ファルカタ工作材は比較的軟らかくサイズ調整の削りが楽なので選びました。

三角形のコーナー部分はアールがついていますが、ここは大きめに直線切します。そしてちょっとだけ穴が残る(数ミリ幅)ようにコーナーをカットします(内圧を逃すため)。あとは、ナイフで少しずつ削ってサイズ調整します。正面から穴に押し込めば作業完了です。ポイントは、コーナー部分のサイズを少し大きめにして、ナイフの削りで微調整しながら、あて木の上からハンマーで叩いて押し込みます。

この改造で、低音は驚くほどよくなりました。効果抜群です。このスピーカーを使おうと思っている方には、絶対お薦めの改造です。

その後、ツイーターも低音の量感とのバランスをとるために簡単な改造をしました。改造案はホーン開口部中央へのじゃま板取り付けです。じゃま板のサイズを変えてみると相当大きく高音部が変化します。明瞭に音が変わる(高音の突出を抑える)範囲でホーンの良さも残して決めたじゃま板のサイズは、タテ 90mm、ヨコ 100mm です。

バッフル板中央の金網セット用突起と突起の間に支柱を立てて、これにじゃま板を固定しました。支柱は厚みが14mmでホーンに接触させているので、ホーン開口面からじゃま板までの距離は14mmとなります。

ついでにウーハーのガードを取り付けました。金網は音質的にも良くなさそうだし、いかにも見た目ラジカセっぽいので取り外したのですが、妻が掃除のときにウーハーを蹴飛ばしそうなので、ちょっと格好は良くないですが安全のためです。

JRX115写真1_n じゃま板はいかにも間の抜けた感じなので、「JBL」の文字を入れてみました。写真印刷用の紙に印刷して切り取り貼りつけたものです。

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改造3:側板ハンドル取り付け穴へのバスレフダクト取り付け

作成:2008年05月25日
追記:2008年05月26日

 
JRX115写真2
 
   改造は上記の改造1と改造2でおしまいのつもりだったのですが、オーケストラのようなソースでは今一歩低音の厚みが足りないような気がします。またまたネット情報を参考に、側面のハンドル(外側)をはずしてみたら相当の低音が出てくるのが判りました。しかしちょっと低音が共鳴しすぎているようなのと、さすがに裸の大きな穴をそのままにしておけないので、この穴にあう外側から取り付けられるバスレフダクトをつくりました。

ダクトのサイズは、開口 80mm x 130mm、長さ 74mm です。全開に比べて低音量は若干減りますが、ボンつくような感じがなくなりなかなかグッドです。低音の増強効果は、フロントバッフルの穴ふさぎ効果にさらに上乗せされました。しかし、お腹にズーンと響くような重低音はでないので、これがこのスピーカーの限界のように思います。

なお、ダクトサイズについては、スピーカー設計プログラム のページで、Fostex 15W200(40cm PA Woofer) の計算値を参考にしました。

JRX115写真2_2
 
ダクトは外側から釘で固定するつもりでしたが、この段ボールクッション材を使えばそれなりに固定できました。音質にも影響なさそうで、ダクトを自由に取り外しできるのが便利です。
JRX115写真3
 
バスレフダクトを外側からハンドル穴に装着した状態です。

JRX115 の改造記事は結構ネット上にありますが、この格好のJRX115 は、世界広しといえどもこのセットだけです。改造費用は板材購入費用だけなので、2台分で2,000円もかかっていません。格好は良くないですが、音はなかなかのものです。

[2008年05月26日 追記]

今日は、ベルディのレクイエム(ロンドン交響楽団&合唱団/レナード・バーンスタイン指揮/CD版)で音質バランスをチェックしました。この曲ではソプラノ・アルト・テノール・バリトンなどの声と、弦楽器、金管楽器はもちろん、大太鼓のすさまじい音も聴けます。声の繊細さとリアリティ、大太鼓の低音、高々と鳴り響く金管楽器、フルオーケストラが全開する音など、どの音も高いレベルで満足できました。

高音部は過渡の刺激音がとれていますし、低音部は量感も十分です。特に大太鼓の音は以前のオンキョー セプター100 を思わせるような迫力がありました。ホーンのじゃま板取り付けとバスレフダクトの取り付けは大成功でした。

改造のための汗をかくことを厭わなければ、比較的安価(2台セットで約6万円)で素晴しい音を手にすることができます。JRX115 を試してみようという方には是非お薦めの改造です。

JRX115写真3_n 「JBL」の白文字が入った横顔です。

現在の私のオーディオ環境

プリメインアンプ  :DENON PMA-1500AE
CD プレーヤー    :DENON DCD-1500AE
レコードプレーヤー :Technics SL-1200MK5
カートリッジ    :オーディオテクニカ AT150MLX
スピーカー     :JBL JRX115(改造) 床に直置き(左右間隔約1.7m)
リスニング環境   :居間(板床、約20帖) スピーカーに対して縦長使用
リスニング位置   :スピーカーから4〜5m

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JRX115 購入の経緯

作成:2008年06月06日

記事の順序が逆になってしまいましたが、このスピーカーを導入してみようかと考えている方になにがしかの参考になればと思い、JRX115 を使うことになった経緯と改造後の総合的な評価(私の個人的評価)を書いておくことにしました。

35年間使っていたオンキョー セプター100 が壊れてしまって、新しいスピーカーを購入する必要が生じました。オンキョー セプター100 は、ツイーターとスコーカーがホーン型、ウーハーが35cm、重量が38kgの大型スピーカーです。どっしりとした低音と明瞭で繊細な中高音が大変気にいっていました。特に大編成オーケストラの迫力は出色でした。

改造写真にも少し写っていますが、このスピーカーの上に厚み4cm、長さ2.5m、奥行45cmの特注の板を乗せてカウンターとして使用、スピーカーの真中には幅105cm、高さ68cmのオーディオラックを置いていました。そのため、新しいスピーカーの高さはオーディオラックよりも少し高くなる(68cm〜72cm)必要があります。

そして、できることなら新しいスピーカーも大口径ウーハーとホーン型スピーカーの2Wayか3Wayにしたいと考えました。予算はできれば1本5万円以下、高くても10万円以下。

最初は、「オーディオ・スピーカー」でネット上の情報を調べましたが、ほとんどが小型ブックシェルフかトールボーイで、大口径ウーハーのついたスピーカーはなかなか見当たりません。まずサイズ面で候補に挙がったのは、オンキョー D-77MRX(H=660mm)、JBL4307(H=545mm)、JBL4312D(H=597mm)の3機種でした。価格は6万円から8万円前後。しかしいずれも高さが少し足りません。台を作る必要があります。それに高域はホーンではないのも少し気に入りません。ホーンを使っていてサイズが近いのは JBL S143MK2(H=659mm)ですが、30万円近くしてとても手がでません。

半分あきらめ気分で、なんの気なしにヨドバシのモニタースピーカーのページをのぞいてみてびっくり、ホーンツイータと38cmウーハーを使ったスピーカーが驚くような低価格でいっぱい品揃えがあります。かたっぱしからサイズをチェックするとありました、JBL JRX115 のサイズがぴったりなのです。ただ、このスピーカーはPA用です。今までPAという言葉すら知らなかったので、PAがどんな音かも不安だし、周波数特性も高域が心配です。

今度はこのスピーカーの評判をネットでチェックしてみました。これまた驚いたことに、このスピーカーを室内使用で絶賛しているページ(かの有名なケーブル屋さん)があるかとおもうと、ネットワークの改造やら、チャンデバだのバイアンプやバイワイヤリングだの、ケーブルがどうのこうのと、マニアックな人達がホームユースとしていろいろいじっては絶賛しています。一方で、PA屋さんやピュアオーディオ派の方は結構この評価に批判的な方も多いようです。

サイズ、価格、ホーンと大口径ウーハーという条件は全部OK、後は音のみということになったのですが、まあ絶賛する方がいるというのは劣悪なものではなかろうと購入を決断しました。

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私の総合評価

作成:2008年06月26

オリジナルの音は低音不足、中高音は荒削りな感じで、艶やかさはありません(許容できる範囲ですが)。それでもやはりホーンの魅力である明瞭な音は私の好みに合っていました。いろいろな評価がある中で、FAPS というスピーカースタンド屋さんの評価記事をネット上で見つけ大変参考にさせてもらいました。ネットワークのランプカットと16オーム抵抗のバイパス化、フロントバッフルの穴ふさぎなどのアイデアもそのまま応用し、側面ハンドル穴のバスレフポート化とホーンへのじゃま板取り付けもここの記事をヒントに行いました。

改造後の音は、十分な低音が得られたことと高域の突出が抑制されたことで、全体としてバランスがよくなりかなり聴きやすい音になったと思います。リアルなボーカル、自然な響きのピアノ、迫力のあるフルオーケストラ、パイプオルガンや大太鼓の低音、解放的に鳴る金管楽器など、いずれもなかなかのものです。ただ、バイオリンの高音だけは艶がないというか荒削りな感じです。やはりツイーターの周波数特性が12〜16KHzまでというのが、このスピーカーの限界なのでしょう。

私の場合も含めてこのスピーカーを高く評価する人に共通していることは、高音部を抑制し低音部を増強して使用するということのように思います。結局PAスピーカーは元来中高音が遠くまで明瞭に届くように設計されているわけで、そのために低音の再生を犠牲にしていると思います。これを部屋で使うには逆の補正が必要なわけです。ケーブルによる調整にしても、チャンデバ、バイアンプ、バイワイヤリングにしてもすべてその方向のことをやっているわけで、スピーカーの改造もまた同じことのように思います。

ネット上ではこのスピーカーにクラウンD45というパワーアンプが非常に良いと書かれていて、いったいどんな音なのか興味があったのですが、これを聴かせてもらう機会がありました。音源はMac、ミキサー経由、バイアンプ・バイワイヤリングでケーブルもいろいろ調整し、スピーカースタンドも例のケーブル屋さんのものを使われていました。音は今まで経験したことのない、中低域に厚みのある音でした。低音は良くしまっていて量感もあります。この音はクラウンD45とバイアンプによるウーハー側の出力増強による効果が大きいように思いました。私のような普通のオーディオ用プリメインアンプでは、どうもこのような音は出そうにないように思います。

スピーカー改造派として言えば、オリジナルの箱はPA用に設計されているわけで、そのままではやはりPAの音になるのは当然のように思います。箱はスピーカーの基本的要素なわけですから、まずは箱の改造を行うのが筋道のように思っています。今回の改造ではほとんど費用がかからないことも大きな特徴です。低音部だけが増強されるのでウーハーの受け持ち周波数域全体が増強されるわけではありません。D45でバイアンプのようなぶ厚い中低音ではなく、中域はそのままで100Hzくらい以下の低音部だけが増強される改造です。どちらを良しとするかは人それぞれの好みで決まるでしょう。

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