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JRX115改で聴くクラシック音楽

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項目

2009.04.26 バイオリンソナタ第1番(バッハ)
2009.05.20 交響曲第9番「新世界より」(ドヴォルザーク)
2009.06.02 チェロソナタ第3番(ベートーヴェン)
2009.06.05 カルミナ・ブラーナ(オルフ)
2009.06.25 ラインの黄金(ワーグナー)
2009.08.20 ソナタ ト短調 OP.13 No.6(ヴィヴァルディ)
2009.08.31 アルプス交響曲(R.シュトラウス)
2009.10.14 レクイエム(フォーレ)

 

[バイオリンソナタ第1番(バッハ)]

作成:2009年04月26日

みなさんは、膨大なバッハの曲から 1曲だけ選ぶとしたら何を選ぶでしょうか。管弦楽曲、室内楽曲、クラヴィーア曲、オルガン曲、カンタータ、ミサ曲。。。。全部聴いて選んだわけではありませんが、まずはバイオリンソナタ第1番を選びました。

バッハのバイオリンソナタは、第1番から第6番(BWV1014〜1019) までの 6曲と、それ以外に BWV1021, BWV1023 があります。どれも素晴しいバイオリンの音色と和音の響き、そしてバッハ音楽の特徴とも言える落ち着いた、心に浸み入るような旋律です。

中でもこのバイオリンソナタ第1番は、私のお気に入りです。しっとりとして、伸びやかで、艶のあるバイオリンの音色と旋律に心が洗われるような気分になります。そして美しく響く和音、ついついこの美しい和音は純正律なのか、ピタゴラス律なのかなどと余計なことを思いながら聴いています。

ハープシコードの伴奏が更にバイオリンの旋律を引き立たせています。というか、バイオリンの旋律とハープシコードの伴奏が織りなす緊張感が、この曲の精神的な深みを感じさせているように思います。

晴れた日の昼下がりに聴くも良し、しとしと雨の日に聴くもよし、夜更けてひとりじっと耳を澄まして聴くもよし、少しブランデーなどをチビチビやって聴くも良し。どんな時に聴いても心が落ち着いて、洗われたような気分になること請け合いです。

ソースは、CD が BRILIANT CLASSICS バッハ全集(CD155枚セット) の CD-I-20(Violin/LUIS OTAVIO SATOS, Harpsichord/PIETER-JAN BELDER)、レコードがヘンリック・シェリング(Violin)・ヘルムート・ヴァルヒャ(Cembalo) 演奏(PHILIPS SFX-7846) ですが、やはりレコードの方が圧倒的に演奏も録音も優れています。とはいえ、普段はもっぱら特段の不満もなく CD で聴いています。やはり誰の演奏であってもよい音楽は良いのですね。

ところで、上記の BRILIANT CLASSICS バッハ全集は、CD155枚セットが 2万円若という驚きの価格で、半信半疑で購入したのですが、意外とまともな演奏・録音でした。管弦楽曲・室内楽曲とオルガン曲をほぼ聴き終えて、これからクラヴィーア曲、カンタータとミサ曲にトライしようとしています。この全集を入手して初めて知りましたが、バッハの音楽は、圧倒的にカンタータとミサ曲が多いのですね。これを聴かずしてバッハを語ることなかれ、かもしれません。。。。

バッハについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1685年生まれ、1750年没。ドイツ/テューリンゲン地方の音楽家一族であるバッハ家のもっとも偉大な音楽家。ドイツ三大Bの一人で、音楽の父と称されるとあります。

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[交響曲第9番「新世界より」(ドヴォルザーク)]

作成:2009年05月20日

話が最初から脱線して恐縮です。このところ日本の古代史の勉強にのめり込んでいて、勉強に疲れては相変わらず音楽を聴くのですが、キーボードを叩く方にさっぱり気持ちが乗らない日々が続いています。

日本の古代史といえばやっぱり卑弥呼の邪馬壹(台)国はどこにあったのか、日本書紀と古事記の神武東征神話(伝承?)は単なるでっち上げの作り話なのかあるいは何かの事実を物語っているのか、空白の3世紀後半ら4世紀初頭にかけていったい日本(倭国)にどんな事が起こっていたのか、風土記や各地の神社などに伝わる伝承はいつ頃生まれたものなのか、遺跡の分析から見たこの時代の状況は、などなど。。。。

ものすごく多くの研究や書籍、はたまた勝手言い放題の空想的な愛好家の説もあって、古代史の世界はまさに混沌とした世界であると痛感しているこの頃です。まずは地図作りと年表作りから始めようと手をつけましたが、自分なりの結論を得るには何年もかかりそうな気がして、どうもこれは私のライフワークになりそうです。はたして続くかしらん。。。。

ほんとに余談が長くなり過ぎました。本題はドヴォルザークの「新世界より」です。この曲は多分誰でも知っていると言えるほどポピュラーな曲ですね。昔、キャンプファイヤーで歌った「遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ 。。。。」のメロディーは、第2楽章の旋律です。ネットで調べると、「家路」/「響わたる鐘の音に 小屋に帰る羊たち 。。。。」という歌詞もあるようですね。

解説を読むと、この曲はドヴォルザークが故郷ボヘミア(チェコ)を出てニューヨーク/ナショナル音楽院校長としてアメリカに滞在した1892年〜1895年中に作曲されたとあります。曲想には新世界アメリカから故郷ボヘミアへの郷愁が込められているとういうのが定説です。

しかし、私の感想はちょっと違っています。この曲からは、ボヘミアへの郷愁というよりも、新アメリカ西部開拓時代の情景が思い浮かんでくるのです。1890年代はすでに西部開拓時代の終わりで、フロンティアはもうなくなっていたのですが、しかしその精神はまだ色濃く残っていたはずです。

夜明けとともにフロンティアを目指して一日が始まり、陽が沈めば野営して今日の疲れを癒し、明日への期待をふくらませる。ある日突然遠くに広大な未開の土地が見えてきます。胸踊る瞬間、フロンティアへの期待と希望がふくれあがります。そんな開拓者の生活と心情をこの曲から感じるのは私だけでしょうか??

作曲家の意図に反していることを承知で、私がこの曲に題名を付けるなら「新世界へ」としたでしょうね。実は、私はこの曲を新年の元旦に必ず聴くことを習慣にしています。もちろん元旦以外でもしょっちゅう聴くのですが、この曲には、新天地・新しい年への希望と期待が重なっているように思うのです。

ソースは、レコードがカラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏(東芝 Angel AA-7380)、CD は同じくカラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏(DEUTSCHE GRAMMOPHON POCG-9661) です。レコードはもうすり減ってノイズが多く聴くことがなくなりました。

ドヴォルザークについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1841年生まれ、1904年没。スメタナとともにボヘミア楽派と呼ばれるそうです。チャイコフスキー(ロシア)やグリーグ(ノルウェー)等と同世代であり、後期ロマン派の作曲家。

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[チェロソナタ第3番(ベートーヴェン)]

作成:2009年06月02日

このところレンタルCD から iPod にかたっぱしからクラシック音楽を入れて聴いています。これまでレコードしか持っていなかった曲も、iPod にいれると気軽に聴けるのはなんとも便利です。仕事をやめて時間もたっぷりあるし、机に向かう時間も大幅に増えたので、iPod とデスクトップ(アクティブ)スピーカーで、「ながらクラシック」を楽しんでいるしだいです。

またまた余談です。携帯CDプレーヤーにつないだ PC用アクティブスピーカーを別室に置いていたのですが、自分の机にもどして iPod につないでみるとすごくいい音が出るのに驚いています。スピーカーは、随分以前の SONY アクティブモニタースピーカー SA-PC5 です。ユニットは 10cm シングルコーン、アンプ部は 15W x 2 です。PC用アクティブスピーカーとしてはかなりよくできたスピーカーですね。居間で本格的に聴くときは、もちろん JRX115改です(というか、これしかないです)が。。。。

さて本題の今回とりあげた曲は、ベートーヴェンのチェロソナタ第3番です。ベートーヴェンのチェロソナタは第1番から第5番までありますが、この第3番がもっとも感傷的で美しい旋律をもっています。チェロソナタとはいえピアノの存在感も大きく、チェロとピアノの掛け合いもすばらしいですね。ピアノが旋律を先導してチェロが後を追うかと思うと、またチェロが泣くように歌い出します。特に第1楽章と第2楽章は、ベートーヴェンのイメージとは違う、むせび泣くような旋律です。

私には、ベートーヴェンの「むせび泣き」のように思えるのですが、みなさんならどう感じるでしょうか。。。。。

若いとき初めてこの曲を聴いて、心にしみいるような切ない感動を覚えたことを思い出します。今は歳をくった分、若いときのような感動はないですが、やっぱりこのむせび泣くような旋律とチェロの音色には心が動きます。

ベートーヴェンの音楽は総じて重く、がっちりした構築で隙がありませんが、この曲はピアノソナタでいえば悲想や月光のイメージに近いというか、古典派というよりもロマン派音楽に近い、感情を素直に表現しているように思えます。ベートーヴェンにもこのような側面があるのですね。というか、私にはこちらがベートーヴェンの本当の心なのではないかと思ったりもします。

ソースは、レコードがロストロボーヴィッチ(チェロ)演奏(PHILIPS SFX-7754/5)、iPod(AIFF) がヨーヨーマ(チェロ)演奏(SONY SICC-523/4)です。どちらも甲乙つけがたい名演奏ですね。

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[カルミナ・ブラーナ(オルフ)]

作成:2009年06月05日

この曲を知ったのは随分前で、ラジオからでした。聴いていて中世の音楽かとも思いましたが、それにしては中世らしくない現代音楽の匂も感じさせます。冒頭「ジャーンジャ、ジャジャ」で始まる「全世界の支配者なる運命の女神」の迫力に魅せられて早速レコードを買い、何度も聴きました。私の好きな異色の1曲です。

オーケストラとコーラス、独唱の掛け合い、そしてどことなく昔にもどったような素朴さと郷愁を感じさせるメロディ、詩の意味は解説書でしか解かりませんが、おもしろい曲です。それもそのはず、この曲の詩はドイツ南部/ボレイン修道院から1803年に発見されたまさに中世(11世紀〜13世紀頃)に作られた詩なんですね。

詩の内容は宗教的なものではなく、当時の学生や修道者が書き綴った世俗的なものです。詩の題は、例えば「小間物屋さん、紅をください」「私は院長さまだぞ」「酒場に私が居るときにゃ」「今こそ愉悦の季節」「とても、いとしい方」などなど、親しみを感じる題名が多いです。

オルフはこの詩を見事な音楽に仕立てたのですね。中世の香りと現代音楽の香りが混然と一体化した名曲です。最後にもう一度「全世界の支配者なる運命の女神」が繰り返されますが、その前に歌われるソプラノ独唱のカデンツァは短いですが天に昇るような素晴しい歌唱です。

ソースは、レコードがオイゲン・ヨッフム指揮、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団、管弦楽団演奏(GRAMMOPHONE MG-2047)、CD は 廉価版で Evgeny Vokushansky 指揮、Georgian SIMI Festival Orchestra 演奏(ELAP 44147CD)。レコードの方の演奏が圧倒的に優れています。

オルフについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1895年、ドイツ/ミュンヘン生まれ、1982年没。カルミナ・ブラーナはオルフの代表作です。

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[ラインの黄金(ワーグナー)]

作成:2009年06月25日

「ラインの黄金」は、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」4部作の中の1作目で、物語の序章となる部分ですが、それでも CD2枚分あります。物語の本筋は「ワルキューレ」、「ジークフリート」、「神々のたそがれ」と続きます。各々が CD4枚分の超大作で、とても短時間で聴き終えるものではありません。ちょっとした忍耐が必要です。そもそも忍耐が必要な音楽などあえて聴く必要がないはずなんですが、たまにワーグナーの臨場感というかスケール感のある迫力満点の音楽に浸ってみたくなるのですね。

「ニーベルングの指環」4部作は、全体に台詞主体で、極端に言えば台詞に抑揚を付けたようなメロディーが延々と続きます。意味もわからずに単調なメロディーの台詞を延々と聴くのはちょっと苦痛ですが、解説書に書かれた台詞のドイツ語‐日本語対訳を読みながら聴いてみると、これが意外に退屈しないで、むしろ舞台の臨場感がはっきりと伝わってきます。言葉の威力というのは凄いですね。

「ラインの黄金」は 4部作の中では最も音楽的というか、メロディーや効果音が豊富なので、台詞が解らなくても音楽として楽しめます。ラインの河底に眠る黄金をニーベルング族のアルベリヒが盗んで指環を作ります。この黄金と指環をめぐって、天上の神々と地底のニーベルング族が争い、神々が黄金と指環を手に入れるのですが、指環にはニーベルング族の呪いがかけられます。「ニーベルングの指環」の由来は、この呪いの込められた指環をめぐる物語なのですね。

ニーベルング族のアルベリヒが大蛇に変身する場面、神々がアルベリヒを捕まえ、黄金を運ばせて積み上げる場面、アルベリヒが指環に呪いをかける場面、雷神が嵐を呼ぶ場面などなど、舞台の情景が目の前に浮かんでくるような臨場感と音の凄さを感じます。バイロイト音楽祭の本物の舞台を一度でいいから見てみたいものですが、まあその可能性はほとんどないでしょうね。。。。。

ソースは、レコードが「ラインの黄金」抜粋版で、ゲオルグ・ショルティ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏(LONDON SLC-3017)。これに魅せられて結局 CD版の「ニーベルングの指環」4部作全曲を購入してしまいました。指揮、演奏とも同じくショルティ、ウィーンフィルです(LONDON POCL-4339〜4352)。演奏、録音ともにすばらしいですね(他の演奏は知らないのですが)。

ワーグナーについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1813年、ドイツ/ライプツィヒ生まれ、1883年没。いうまでもなく歌劇の王、楽劇の創始者ですね。

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[ソナタ ト短調 OP.13 No.6(ヴィヴァルディ)]

作成:2009年08月20日

古事記や日本書紀の勉強にはまりこんでいて、しばらく書けませんでしたが、二ヶ月ぶりの更新です。イタリア・バロック音楽の巨匠ヴィヴァルディといえば、誰もが「四季」を思い起こします。私も、イムジチ合奏団演奏のレコードを持っていますが、これはまたの機会に書くとして、まず取り上げたいのがこのソナタ ト短調です。

これは、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏でブロックフレーテが旋律を奏でる曲です。ブロックフレーテは別名リコーダーとも言われますが、木(ローズウッド、黄楊、黒檀など)あるいは象牙で作られた縦笛ですね。サイズが小さいのがソプラノ、サイズが 50cm若の大きな方がアルトですが、特にアルトは素朴でまろやかな響、温かみのある音色で、フルートの華やかで豊かな音色とは違った別格の味わいのある楽器です。

学生時代からこの楽器が好きで、ギター伴奏を加えて仲間とよく合奏をやった覚えがあります。その頃に見つけた1枚のレコードの中の1曲がこの曲です。トッ、トーリ、トー、トリ、リ。。。。今でも思い出しては時々自分で演奏する時があるのですが、伴奏がないとやっぱり物足りないですね。短調の少しメランコリックな感じの中に、穏やかで素直にゆったりと心に響く旋律、現代の言葉で言えば正に「癒し」の音、旋律のように思います。

レコードは、フェルディナンド・コンラート(ブロックフレーテ)演奏(BAREN REITER OS-2333 MC/日本コロムビア)で、この曲以外に、バルサンティ、マルチェロ、ボノンチーニ、ビッティ、ヴェラチーニ(いずれも17世紀後半〜18世紀前半のイタリア・バロック音楽の作曲家)のブロックフレーテ・ソナタが一曲づつ収録されています。どの曲も、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏が静かに響き、ブロックフレーテの旋律がゆったりと歌う、ちょっと日本の琴と尺八の演奏に似た雰囲気が漂ってくる感じがします。

ヴィヴァルディについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1678年、イタリア/ヴェネチア生まれ、1741年没。500を越える協奏曲を残しています。

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[アルプス交響曲(R.シュトラウス)]

作成:2009年08月31日

8月も今日で終わり、いよいよ音楽の秋ですね。夏の終わりに書くのをちょっとためらいましたが、真夏の一番暑いときに聴く曲として私の大好きな1曲は、R.シュトラウスのアルプス交響曲です。天空を切り裂くように峻烈に連なる荘厳な峰々、それを連想させるようにつんざくような鮮烈なブラスが鳴り響きます。そして、吹き荒れ渦巻く突風と嵐、天空に鳴り響き地を揺する雷鳴。真夏の暑さなど吹き飛んでしまうような爽快な曲です。狭い部屋で小さな音量で聴く曲ではないですが。。。。

解説によると、R.シュトラウスがこの曲を構想したのはアルプス連邦の東北端、ガルミッシュ・パルテンキルヘンの別荘で、この辺りの最高峰は2,962メートルのツゥクスピッツという山だそうですが、この解説を読まなければ4,000〜5,000メートルの天空に切り立つアルプスの峰々がごく自然に連想される曲想です。

日本語の曲名は交響曲になっていますが、解説によると実は交響詩で、交響曲のような楽章形式は採っていないのですね。R.シュトラウスの最後の交響詩です(ちなみに、Wikipedia では、単一楽章形式の交響曲として分類しています。どちらが正しいかは?)。そして、その楽器編成のすさまじいことに驚きます。金管楽器では、ホルン4、テノールチューバ4、トランペット4、トロンボーン4、バス・チューバ2、打楽器では、ウィンドマシン、サンダーマシン、大太鼓、ティンパニ2、鍵盤楽器にはオルガン、弦楽器ではチェロ10、コントラバス8、などなど、もちろん木管楽器や高音部の楽器もこれに見合う大編成です。

R.シュトラウスの音楽は、バッハやベートーヴェン、ブラームスのような精神的な内容とか旋律よりも、聴く者を圧倒する管弦楽の響きに主眼を置いているので中身が薄いきらいはありますが、そう割り切って音を楽しむ音楽と思えば本当に聴きごたえがありますね。スピーカーのテストにはもってこいの1曲。JRX115改がところを得たりと鳴り響きます。

実は私、その昔高校時代はブラスバンドでトランペットを吹いていました。トランペットのつんざくように高らかに鳴る音、トロンボーンのゆったり力強い旋律やリズム、チューバやスーザホーンのどっしりと重くかつ軽快なリズム、音量全開時の肌がびりびり感じるようなブラスの響きを聞くと気分がスカッとするのですね。

ソースは CD で、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏(GRAMMOPHON F35G-50040)。

R.シュトラウスについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1864年生まれ、1949年没。ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家で、指揮者としても名高いとあります。

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[レクイエム(フォーレ)]

作成:2009年10月14日

この曲は、静かにそしてどこまでも穏やかに、聴く者を温かく包み込むように流れていきます。どのパートの声も、どの楽器も決してでしゃばることなく、温もりのあるハーモニーを奏でます。最初の曲、入祭唱とキリエ(主よ)、「ターララー、ターララー、タリリリリー」、うーんなんとも言えない心の奥にまでしみ入るような旋律。

晩秋から冬にかけて、チロチロと燃える暖炉の炎をぼんやりと眺めながら、うっとり聞くことができれば最高なんですが。。。。もちろん残念ながら我が家には暖炉などあろうはずがないのですが。。。。

曲の構成は、1曲目が「入祭唱とキリエ(Introit and Kyrie)」、2曲目が「奉献唱(Offertory)」、3曲目が「聖なるかな(Sanctus)」、4曲目が「ああ、イエズスよ(Pie Jesu)」、5曲目が「神の子羊(Agnus Dei)」、6曲目が「われを許したまえ(Libera Me)」、最後が「楽園にて(In Paradisum)」。どの曲も緩やかな起伏があるだけで、激しいクライマックスはありません。まるで静かに川がゆらゆらと流れるように、ゆったりと、最後の清澄な「楽園にて」に到達するのです。

解説を読むと、この曲にはレクイエムの定番曲である「ディエス・イレ(怒りの日)」が無いのですね。ベルディのレクイエムでは、「ディエス・イレ」が最後の審判のすさまじい恐ろしさを表現しているのとは全く対照的で、どこまでも穏やかに、温かく死者を天国にいざなうフォーレの優しい信仰心をかいま見る思いがします。

決してオーディオを意識して聴く曲ではないのですが、パイプオルガンの重低音が目立たない音量で「ドードー」と聴こえてきます。おお、サブウーハー(SA-W3000)が効いている。。。。思わずほくそえんでしまいました。

ソースは、レコードがアンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団/エリザベート・ブラッスール合唱団演奏(ANGEL AA-9004)、CD がキリ・テ・カナワ指揮、モントリオール交響楽団演奏(LONDON FOOL-23110)で iPod に保存した AIFF ファイルです。敢えて言えばレコードの演奏の方が少しいいように思います。

フォーレについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1845年、フランス南部、ミディ=ピレネー地方のパミエで生まれ、1924年没。フォーレといえば、このレクイエムがとくに名高いとあります。また、レコードの解説書によれば 32歳から約20年間パリのマドレエヌ教会のオルガニスト兼合唱長を務めたそうです。フランスには、ベルオリーズ(1803年生)、フランク(1822年生)、サン=サンサーンス(1835年生)、ダンディ(1851年生)、ドビュッシー(1862年生)、などユニークな作曲家が多いですね。

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