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JRX115改で聴くクラシック音楽

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項目

2009.01.09 はじめに
2009.01.10 幻想交響曲(ベルリオーズ)
2009.01.24 春の祭典(ストラヴィンスキー)
2009.02.03 レクイエム(ヴェルディ)
2009.02.11 ディベルティメント(モーツアルト)
2009.02.18 ピアノ協奏曲第2番(ブラームス)
2009.03.14 交響曲第5番(ベートーヴェン)
2009.04.02 交響曲第1番/巨人(マーラー)

 

[はじめに]

作成:2009年01月09日

ネット上では、JBL の PAスピーカー JRX115 の音は、一部の方を除いてオーディオ用としてはほとんど評価されていないようですし、PA用としても評価する方は少ないようですね。私もオリジナルの JRX115 なら、多分そんなところでしょう。

買った当初は一応はそれを選んだ手前、ひいき目に見ることはあっても、じっくり聴き込めば、ラジカセ並という酷評まではいかなくてもそれに近いと言わざるをえません。大音量は出ても高域も低域も音域が狭く、かつ高域はきつさとざらつき感が否めません。低域は普通のプリメインアンプを使うと何ともたよりない音しかでません。

ひとつだけいいところは、バリトンやアルトの声とか、ピアノの比較的低い音とか、バイオリンなら G線やD線の音とか、どうもその音域の音はけっこうリアルに聴こえる気がします。

感覚的ですが、100Hz〜1KHz あたりの音になるのでしょうか、迫ってくるような音を出します。これがどうもこのスピーカーの特徴であるように思います。というか PA用 38cmウーハーの特徴なのでしょう。

しかしこのスピーカー、ちょっと手を加えるだけで大変身しました。ほんとに大変身とういう表現が決して大袈裟でないと思うほど良い音に変身します。Fostex のスーパーツイーター FT96H を コンデンサー CS1.0 を使って(カットオフ周波数 19.9KHz) ツイーターに並列接続、そして側面のハンドル穴を利用してバスレフダクト(ポート共振周波数:38Hz、開口:80mm x 92mm、ポート長:117mm)を作成。

これだけのことですが(詳細は JBL JRX115 改造 を参照してください)、音質は飛躍的に良くなります。

ナローレンジの PAスピーカーという感じではなく、ちょっと昔の映画館にあったアルテックA7 を思い出させるような感じの音になります。この音質を擬音で表現すると、「ドーン、カーン、キーン」ですね。「ドンシャリ」は悪い音の代表的な表現ですが、みなさんのスピーカーは擬音で表現するとどんな音になるでしょうか?

私は、この「ドーン、カーン、キーン」がとてもお気に入りです。「ズシン」とか「ドシン」というような歯切れのいい重低音ではなく、ふんわりと柔らかい重低音は、JBL らしからぬ低音です。そしてよく前に出てくる中音域と、素直で切れ込みのいい高音もとても魅力的です。クラシックを聴くにはうってつけですが、クラシックに限らずジャズでも演歌でもポップスでもなんでもこなしてしまいます。

こんないいスピーカーが、一部の過激な宣伝をする業者のおかげで、余計な反感をかった結果なのか、正当に評価されていないのはほんとに残念なことですね。我が家では、妻も娘も、たまに帰って来る息子達も、みんないい音だと評価してくれています。

スピーカーの解説が長くなってしまいましたが、この JRX115改で聴き直すクラシック音楽について、しばらく書いてみようと思い立ちました。どこまで続けられるか判らないですが、まずは、ベルリオーズの「幻想交響曲」からスタートです。

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[幻想交響曲(ベルリオーズ)]

作成:2009年01月10日

この曲をレコードで初めて聴いたのは中学生の頃でした。たしか、未だ白黒テレビの時代だったように思います。兄がレコードプレーヤーを買って、テレビやラジオのスピーカーに接続して聴いたように記憶しています。そして最初に買ってきたレコードが、幻想交響曲だったのです。私の兄は歌が上手でしたが、クラシックを聴くような趣味は持っていなかったのに、どうしてこのレコードを買ってきたのか今でも不思議です。私が知る限りでは、兄が買った唯一のクラシックレコードでした。

その頃から、私はラジオでクラシックをよく聴くようになっていました。我が家には、昔の5球スーパーのラジオとトランジスタラジオがあって、たしか毎日放送と朝日放送が共同して2チャンネルのステレオ放送を実験的にやっていたのをよく聴いた記憶があります。

幻想交響曲もベルリオーズも全く知らなかったのですが、この曲には不思議な魅力がありました。名前のとおり、まさに幻想的な情景が心の中に呼び起こされる曲ですね。第2楽章:舞踏会 と第4楽章:断頭台への行進 が特に好きでした。そのレコードの演奏家が誰だったのかは記憶がありません。

大学卒業後、就職して家を出てからあらためて買ったレコードは、廉価版のものですが、イーゴル・マルケヴィッチ指揮、ラムルー管弦楽団(パリ)の演奏です(HERIDOOR SMH-2005)。低音が抑制され中高音がすっきりしていて、気持ちよく聴ける演奏です。以前のスピーカー、オンキョー セプター100 でかなり長くこの曲を聴いてきましたが、レコードが傷んできたのかちょっと音が歪っぽくなったりしてきたので、3代目の幻想を購入しました。演奏は、シャルル・ミュンシュ指揮、パリ管弦楽団(EMI TOCE-14001)。今度はCDの廉価版ですが、解説を読むと、この録音は幻想の極めつけの名演だそうです。

このCD、JRX115改で聴くと重厚な低音が出ていて、今まで聴いてきた幻想とはまた違う味わいですね。最近では第1楽章:夢、情熱 の出だしもすごく気に入っています。そして最後の第5楽章:サダトの夜の夢、鳴りわたる鐘の音、静かに沈み込む大太鼓、高らかに鳴る金管楽器、どれも御満悦で聴き終わります。

[2009.01.11 追記]
ベルリオーズについて詳しく知りたい方は こちら を参照してください。ベルリオーズは、ベートーベンより約30年後のフランス・ロマン派の作曲家ですが、この幻想交響曲はいかにもフランスらしい洗練された、古さを感じさせない雰囲気をもっているのは、やっぱりそのお国柄なのでしょうね。

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[春の祭典(ストラヴィンスキー)]

作成:2009年01月24日

今時分から春先にかけてよく聞く曲がこの「春の祭典」です。この曲を初めて聞いたのは学生の時で、場所は大阪フェスティバルホール、ズービン・メータ指揮でした。オーケストラがどこだったかはもう覚えていません。わざわざ知らないこの曲を聞きに行ったのではなく、多分セカンドプログラムだったように思います。しかし、今でもはっきり記憶しているのは、すさまじいまでの打楽器と管楽器のリズムに震えるような感動を覚えたことでした。

今持っているレコードのジャケットには、「昭和45年度 第8回レコード・アカデミー賞受賞」というラベルが貼られているので、1970年、39年以上前の録音です。ピエール・ブーレーズ指揮、クリーブランド管弦楽団の演奏(CBS SONY SONC-10215)です。いまだにソースはこのレコード1枚きりですが、とにかく私のお気に入りベスト10に入る曲であり、演奏です。

バレー音楽といえば、すぐにチャイコフスキーの「白鳥の湖」を思い起しますが、舞踊のための音楽という概念を超えて、この「春の祭典」では音楽におけるリズムのすごさを感じさせてくれます。現代音楽の原点と言われる所以ですね。

ところで肝心の、JRX115改で聞き直してみての感想ですが、この曲で欲しい音は、激しいリズムを作る太鼓の「ダン、ダン、ダン」という音、ゆったりと緩やかなリズムを作る大太鼓の「ドーン、ゆらゆら」という音、そして遅目の力強いリズムをきざむチューバやトロンボーンの「バーン、バーン」という音、突き刺さってくるようなかん高いリズムを作るトランペットの「パーン、キーン」という音、極めつけはピッコロの「ピィーッ」とういう音、それ以外にもファゴットの「ボー、ボー」などなど。

残念ながら、大太鼓の「ドーン、ゆらゆら」だけはもう少し欲しいところですが、我慢できる範囲としましょう。あとはもう十分に音色を楽しみながら、激しいリズムとその変化に感動するだけですね。

こういうアグレッシブな音楽を聴いていると、ついつい自分が指揮者になったような気分になります。思わず立ち上がって、「もう少し音をくれ」と奏者に手を上げてしまいそうですね。

ストラビンスキーについて詳しく知りたい方は こちら を参照してください。1882年生まれ、1971年没、20世紀を代表する作曲家の一人、「春の祭典」は音楽史上の最高傑作のひとつにも数えられているとあります。

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[レクイエム(ヴェルディ)]

作成:2009年02月03日

レクイエム(死者のためのミサ曲)といえば、モーツアルトの未完成のレクイエムがまず第一に思い浮かびますが、調べてみると 随分多くの作曲家 がレクイエムを書いているのですね。私は、モーツアルトとフォーレ、それにヴェルディの曲しか持っていないので、あまり知ったかぶりでレクイエムについて語るのは恥ずかしいのですが、この三人の曲はみごとに対照的です。

モーツアルトとフォーレについてはまた別の機会に書くとして、ヴェルディのこの曲は、激しさと美しさがみごとに融合した、いかにもイタリアオペラの作曲家ヴェルディらしいドラマティックな大作です。「19世紀作曲家のレクイエムの中でもっとも優れたもの」との評価もあるようです。

レコードは、レナード・バーンスタイン指揮、ロンドン交響楽団(CBS SONY SOCN 14001-2 2枚組)、CD(SONY SICC 41-42 2枚組) も同じ演奏で、ジャケットデザインもまったく同じなので、録音マスターも同じものだと思います。レコードと CD の聴き比べができるので、気が向いたらやってみてもいいのですが、どちらも満足しているので別にこだわることもないでしょう。

以下、JRX115改で聴きなおしてみた感想を書きますが、もう低音や高音、楽器や声がどうこうと同じことを書いても意味がないように思えてきました。オーディオ装置の良し悪しを気にしながら聴くのではなく、音楽として聴くことの方がよほど大切なように思える最近です。そういえば、最近 Panasonic のポータブルラジオで FM放送のクラシックやジャズをよく聴きますが、いい曲はこれで聴いてもやっぱりいいのですね。

第1曲「レクイエムとキリエ(永遠の安息を与え給え)」は、厳かに始まります。そして第2曲「ディエス・イレ(怒りの日)」、これが死者に送る音楽なのかと思える程激しい音で圧倒します。「最後の審判」の恐ろしい情景が表現されているそうですが、これがキリスト教の文化なのでしょうね。「最後の審判」の恐怖から逃れるには、神を信じ、救いを求める以外に方法はないと、人はこの脅迫の前にひれ伏すしかないのです。音楽として聴けば、ほんとにこの「ディエス・イレ」は圧巻です。

第2曲の中には「ディエス・イレ」の他に、8曲の小曲が含まれますが、いずれも歌劇作曲家ヴェルディらしい、すばらしい旋律とハーモニーが展開します。なかでも「奇しきラッパの音」のトランペット重奏と静かに響く大太鼓、「書き記されし書物は」「あわれなるかな」のイタリアオペラのアリアを連想させる美しいメゾソプラノ。。。。など、など、書けばきりがありません。最後の「涙の日なるかな」は、テノール、バス、ソプラノ、メゾソプラノの4重唱ですが、第2曲の中で最も美しい旋律です。

ここまで聴くと十分堪能です。ちょうど1枚目の CD がここまでなので、ちょっとここで休憩ということにして、2枚目 CD の感想はまたの機会にしたいと思います。

ヴェルディについて詳しく知りたい方は こちら を参照してください。1813年生まれ、1901年没、19世紀、イタリアを代表するオペラ作曲家です。

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[ディベルティメント(モーツアルト)]

作成:2009年02月11日

じっくりと聞き込む曲が続いたので、ちょっと軽い曲も聴きたくなりました。軽い曲というと作曲家や演奏家に申し訳ないのですが、音楽の存在感をあまり意識せず心地よく聴ける曲という意味です。この曲はそれほど有名ではないようですが、シンプルで美しい旋律と軽快なリズム、そしてきれいなバイオリンの音色が楽しめます。気持ちがすっきりする癒し系、曲名ディベルティメントは日本語では嬉遊曲と訳されていますが、まったくその通りですね。

CD は PolyGram 製作 W.A.モーツアルト全集の NDCC-16/LONDON、ここに 2曲のディベルティメントが収録されています。演奏はウィリー・ボスコフスキー指揮、ウィーン・モーツアルト合奏団。

1曲目はニ長調 K.136、「ティーィーィーィー、ティリーティリー、ティリティリティリティリティリティリティリティリ、ティーィーティティティ」というバイオリンで始まる明るく美しい曲です。このリズムにみなさんならどんなメロディーを付けるでしょうか。言葉ではメロディーが伝えられないのが残念です。音楽はやっぱり楽譜や音があってはじめて伝えられるからこそ音楽なのですね。

2曲目は第17番 ニ長調 K.334、K.136 ほど明るくはないですがこの曲も美しい曲ですね。特に第二楽章 Theme con variazioni:Andante の旋律「タンターラタンター、タンターラタンター、ターンターン、タラータラー」はすごく印象に残るメロディーです。JRX115改は、どの曲も素直に繊細に、美しく聴かせてくれてなかなかグッドですね。

モーツアルトの曲には、気楽に聴けてシンプルで美しいメロディーの協奏曲やソナタ、セレナーデ、室内楽曲など、数多くあるようです。モーツアルト全集を少しづつ聴きながらまた気に入った癒し系の曲が見つかったら紹介したいと思います。

モーツアルトについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1756年生まれ、1791年没、ハイドン、ベートーベンらと同じ古典派、35年の短い生涯だった天才音楽家です。モーツアルトの楽曲一覧は こちら を参照してください。

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[ピアノ協奏曲第2番(ブラームス)]

作成:2009年02月18日

「プァンプァンプァン、プァプァプァプァンプァーン、プァンプァンプァン、プァプァプァプァンプァーン」ホルンの響きで始まるこの曲、チャイコフスキーのピアノ協奏曲のような華麗さはなく、どこまでも冷たく重厚でありながら、なぜか心に染み入るように暖かく熱いものが伝わってきます。

灰色の雲がたれこめる冬空、荒涼とした大地、木枯らしの中に凜とそびえる冬木立、そしてそこに立つ自分。目に写るのは冷たく暗い情景でありながら、心には静かにしかし力強く熱い血が沸き上がってくるような、そんな曲がこのピアノ協奏曲です。

交響曲もそうですが、ブラームスの曲にはそういう共通したイメージがあります。なかでもこの曲はもっともブラームスらしく、重厚で強い情感がただよう曲のように思います。

この曲を知ったのは、多分大学生の頃だったように思います。我が家でもテープレコーダーを購入する時代になっていて、かたっぱしからラジオの音楽番組を録音していました。そんな時何気なしに録音したのがこの曲でした。そんなに魅力的であったわけでもないのに、何故かこの曲はよく聴きました。貧しかったけれど、熱い思いがあったあの頃の気分にぴったりだったのかもしれません。

現在持っているソースは、レコードがカール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ)演奏、ジャケットには第22回芸術祭参加のラベルが貼ってあります(London SLC-1638)。CD はベルナルト・ハイティンク指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)演奏(FOOL23090)、こちらはレンタルCD から iPod に保存した AIFF ファイルです。どちらかといえば、レコードの演奏の方が良いみたいですね。レコードと CD のちがいと言うより、やはり演奏のちがいのように思います。

JRX115改 はこの曲を重厚に鳴らします。特にピアノの低音弦の響きはなかなかのものです。擬音で表現すると「ズビィーン」とか「ドビィーン」という感じですね。低音が過多になるとこれが「ドーン」という音になってピアノらしくなくなるのですが、バスレフダクトを長くしてポート共振周波数を下げた効果がこのあたりにでているようです。

ブラームスについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1833年生まれ、1897年没、作曲家でありピアニストでもありました。バッハ、ベートーベンと並び、ドイツ三大Bの一人です。ベートーベンが1827年没ですから、ベートーベンとはわずかに時代がずれているのですね。とはいえ、作風は似ていると言われています。

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[交響曲第5番(ベートーヴェン)]

作成:2009年03月09日

久しぶりに「運命」を聴いてみました。ご存知「ダダダダーン」で始まるこの曲、「運命はこのように扉をたたく」とベートーヴェンが言ったとか言わなかったとか。ベートーヴェンを聴くには、それに適した心の状態が必要といつも思います。鬱(うつ)な状態ではとてもベートーヴェンを聴く気にはなりませんし、かといって元気いっぱいやる気満々の時も聴く気にはなりません。

何かに耐えてじっと我慢の状態から、さあやろう、元気を出してやらなくっちゃと思うちょうどその時が一番適した状態のようです。冒頭の「ダダダダーン」は、運命が扉をたたくのではなく、ベートーヴェンが聴く者の心の扉をたたき、そして扉を強引こ開け、聴く者の心に押し入って来るのです。それほどにベートーヴェンの音楽は聴く者の心に迫り、心を叱咤するのです。聴く者には、この圧力に耐えられる心の構えが必要なのでしょう。

この曲のレコードを買ったのはやはりはるか昔、学生の時でした。カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の演奏(東芝 Angel AA-7380)で、ドヴォルザークの「新世界より」が A面に入っていました。今でもこのレコードを持っていますが、随分聴いたせいか傷が入ってしまって、めったに聴くことがなくなりました。

脱線しますが、学生時代に使っていたステレオセットは奨学金を節約して買ったもので、スピーカーがオンキョー F500、レシーバーとレコードプレーヤーがサンスイの入門機でした。スピーカーは、25cmウーハー、コーンスコーカー、ホーンツイーターの 3ウェイ構成で、当時は入門機として人気の機種だったのです。

現在持っている CD は、やはりヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏(DEUTSCHE GRAMMOPHON UCCG-4409)です。録音が1962年と記されているので、これも40年以上も前の演奏ですね。カラヤンの演奏はどっしりとしながらも華麗なところが気にいっています。

話が戻りますが、交響曲第九にしても、ピアノソナタ「熱情」にしてもそうですが、聴く時の心の状態が合っていれば、ベートーヴェンほど聴く者を奮い立たせ、勇気づける音楽家はいないように思います。特にこの交響曲第五は緊張感が全楽章にみなぎり、寸分のスキもなく聴く者を圧倒してきます。ベートーヴェンを代表する名曲中の名曲と言えるのでしょう。

ベートーヴェンについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1770年生まれ、1827年没。ドイツ古典派で、クラシック音楽史上最も偉大な作曲家の一人と言われています。

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[交響曲第1番/巨人(マーラー)]

作成:2009年04月02日

この曲は交響曲の中でも一番好きな曲のひとつです。特に第4楽章の高揚と緊張はすばらしく、聴き終わった後には壮快な気分と満足を味わうことができます。そこで、もう少し詳しくこの曲の感想を書こうとキーボードを叩き出したのですが、いざこの曲の印象や、この曲から受ける感情を書こうとすると、どのように表現したらいいのかどうしてもうまく書けません。

マーラー自身の複雑な人間性が、この曲には反映されているのかもしれません。ある種の哀愁というか郷愁みたいなものがあるかと思うと、湧き上がるような情熱が渾然となって、聴く者を引きつけるように思います。澄んだ青空、広がる草原、さまよい、さすらう心、心の奥底に流れる熱い情念と何かへの憧れ、そして希望。。。キーワードを書いてみるとこんな感じです。

この曲には、歌曲集「さすらう若人の歌」の第2曲、第4曲と共通する旋律が用いられているそうです。そういえば、確かに曲から受ける感情は似かよっているように思います。交響曲第1番を言葉で表現するとしたら、この歌曲集の詩が一番ふさわしいのかもしれないですね。ということで、参考までに第2曲、第3曲、第4曲の詩を Wikipedia から引用しました。

第2曲「朝の野を歩けば」

今朝、野を行くと、
露がまだ草の上に残っていた。
こう、陽気な花鶏(アトリ)が話しかけてきた。
「やあ君か! そうだろう?
おはよう、いい朝だね! ほら、そうだろ? 
なあ君! なんて美しい世界じゃないか?
ツィンク! ツィンク!
美しいし、活気に溢れてるよなあ!
なんて、この世は楽しいんだろう!」

それに、野の上のツリガネソウは
陽気に、心地よく、
その可愛らしいツリガネで、キーン、コーンと、
朝の挨拶を鳴り響かせた。
「なんて美しい世界じゃない?
カーン、コーン! 美しいものねえ!
なんて、この世は楽しいんだろう! ああ!」

そして、陽の光をあびて
たちまち、この世は輝きはじめた。
あらゆるものが音と色を得た―
陽の光をあびて!
花も鳥も、大きいものも小さいものも!
「こんにちは、いい日和だね、
なんて美しい世界じゃないか?
ほら君、そうだろう? 美しい世界だろう!」

では、いまや私の幸せも始まったのだろうか?
いいや、いいや、私の望むものは
決して花開くことがない!

第3曲「僕の胸の中には燃える剣が」

燃え盛るナイフが、
一本のナイフが胸の中に!
おお、痛い! ナイフは余りにも深々と
喜びと楽しみ一つ一つに突き刺さっている。
ああ、なんと忌まわしい客なんだろうか!
決して休むことなく、
決して止むことなく、
昼となく、夜となく、眠っている間にも!
おお、痛い! おお、痛い!

空を見ると、
二つの青い眼が見える!
おお、痛い! おお、痛い! 黄色の野を行くと、
ブロンドの髪が風になびいているのが見える!
おお、痛い! おお、痛い!

夢からとび起きて、
彼女の白銀のような笑みが聞こえたとき、
―おお、痛い! おお、痛い!―
こう願った、私が黒い棺に横たわっていたならと、
目が二度と、二度と開かなかったならと!

第4曲「恋人の青い瞳」

二つの青い眼、
愛しい人のが、
私をこの
広い世界へと追いやった。
さあ、私は最愛の地に別れを告げなければ!
おお、青い眼よ、なぜ私を見つめたりしたんだ?
いま私にあるのは、永遠の苦しみと嘆きだ。

私は旅立った、静かな夜に、
暗い荒れ野をすっぽりと包む夜に。
惜別を私に告げる者などいないが―さらばだ!
私の仲間は愛と苦しみだった!

街道のそばに、一本の菩提樹がそびえている。
その蔭で、はじめて安らかに眠ることができた。
菩提樹の下、
花びらが私の上に雪のように降り注いだ。
人生がどうなるかなんて知りもしないが、
全て―ああ―全てが、また、素晴らしくなった。
全て! 全てが、恋も、苦しみも、
現(うつつ)も、夢も!

ソースは、レコードがブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団演奏(CBS SONY SONC10106)、CD がレナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団演奏(ソニーミュージック SRCR2649)で、iPod に保存した AIFFファイルです。どちらの演奏も甲乙つけ難いです。演奏が異なるので厳密な比較ではないですが、iPod/AIFF はレコードと比べても遜色なく、取り扱いが簡便なのでもっぱらこちらを聴いています。

マーラーについて詳しく知りたい方は、こちら を参照してください。1860年、オーストリア領ボヘミア・イーグラウ(現チェコ)の生まれで、1911年没。ウィーンで活躍した作曲家、指揮者。交響曲と歌曲の大家として知られる。そう云えば「ヴェニスに死す」という小説・映画の主人公のモデルとしても知られていますね。

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